こどもの泌尿器科
こどもの泌尿器科

こどもの泌尿器疾患は、成人とは異なる特徴があります。夜尿症(おねしょ)・昼間のおもらし・包茎・停留精巣・尿路奇形など、成長とともに自然に改善するものもあれば、早期に適切な治療や管理が必要なものもあります。「様子を見ていればそのうち治るだろう」と受診が遅くなってしまうと、腎機能や生殖機能に影響が及ぶことがあるため、気になる症状があれば早めにご相談ください。
「こどもの泌尿器の相談はどこにすればよいかわからない」という保護者の方も多いですが、当院では小児の泌尿器疾患にも専門的に対応しています。お子さまが安心して受診できるよう、診察はできる限りやさしく丁寧に行います。「何が原因なのか」「これからどう対処すればよいか」といった保護者の方のご不安やご質問にも丁寧にお答えしますので、どうぞお気軽にご来院ください。
こどもの泌尿器疾患は、症状が出にくかったり、お子さま自身がうまく伝えられないことも多いため、保護者の方の日頃の観察がとても重要です。「おしっこの様子がいつもと違う」「おなかやわき腹を痛がっている」「おねしょが長く続いている」「陰嚢の左右に差がある」など、少しでも気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。
当院では、泌尿器科専門医がお子さまの年齢や発達段階に合わせた診察・治療・生活指導を行っています。必要に応じて小児科や他の専門診療科・専門病院との連携も行いますので、安心してご相談ください。こどもの泌尿器のお悩みは、保護者の方が早めに気づいてあげることが早期解決への第一歩です。一緒に取り組みましょう。
お子さまに以下のような症状や気になることがある場合は、ぜひご受診ください。保護者の方からのご相談も歓迎しています。「こんなことで受診していいのか」と思わず、お気軽にお越しください。
特に精巣捻転が疑われる場合は、時間が経つほど精巣への影響が大きくなります。急な激しい痛みがある場合は、できるだけ速やかにご受診ください。
おもらしとは、トイレトレーニングが完了した後も昼間に尿をもらしてしまう状態です。膀胱容量が小さい・過活動膀胱・排尿を我慢しすぎる習慣・排尿の協調運動の未熟さなど、さまざまな原因が考えられます。5〜6歳を過ぎても症状が続く場合や、頻尿・尿意切迫感・感染症を繰り返す場合には受診をお勧めします。
排尿日誌をつけていただきながら原因を特定し、生活習慣の指導・行動療法(定時排尿の習慣づけ・骨盤底筋トレーニングなど)・必要に応じて薬物療法を組み合わせて治療を行います。お子さまを叱るのではなく、医療的なアプローチで一緒に改善を目指しましょう。学校生活や日常生活への影響が出る前に、早めにご相談ください。
夜尿症とは、5歳以上のお子さまが月1回以上、夜間睡眠中に無意識に排尿してしまう状態が3か月以上続く疾患です。小学校低学年でも約10〜15%のお子さまに見られるとされており、決して珍しくありません。「本人の意志が弱い」「しつけの問題」ではなく、睡眠中の尿量調節ホルモン(抗利尿ホルモン)の分泌や膀胱機能の発達に関わる医学的な問題です。ご家族が正しく理解し、お子さまを責めずに焦らず取り組むことが大切です。
治療は生活習慣の改善(就寝2〜3時間前からの水分制限・就寝前の排尿習慣の徹底・塩分・糖分の多い夕食を控えるなど)を基本とし、アラーム療法(おねしょを感知して音や振動で起こす条件づけ療法)や薬物療法(デスモプレシン製剤など)を組み合わせて行います。夜尿症はお子さまの自己肯定感や生活の質(QOL)に影響することもありますので、ひとりで悩まず、ぜひご相談ください。
新生児・乳幼児期の包茎(亀頭が包皮に覆われている状態)は生理的なもので、成長とともに自然に包皮がめくれるようになることがほとんどです。無理に剥く必要はありませんが、包皮炎(包皮の赤み・腫れ・膿・かゆみ)を繰り返す場合や、排尿が非常に細くなる・いきまないと出ないなどの排尿障害を伴う真性包茎の場合には、治療が必要となることがあります。
保護者の方が気になる場合はお気軽にご相談ください。ステロイド軟膏による保存的治療や、必要に応じた外科的処置など、症状の程度に合わせた対応を行います。「異常かどうか判断できない」という場合でも、専門医が丁寧に診察しますのでご安心ください。
停留精巣は、精巣が陰嚢内に下りていない状態で、新生児の約3〜4%に見られます。自然に下降することもありますが、1歳を過ぎても改善しない場合は手術(精巣固定術)が推奨されています。適切な時期に治療を行うことで、将来の不妊リスクや精巣がんリスクを低減できます。健診で指摘された場合はご相談ください。
精巣捻転は精巣に向かう血管が急にねじれて血流が途絶える疾患で、突然の激しい陰嚢・下腹部の痛みが特徴です。放置すると精巣が壊死することがあり、発症後できるだけ早い緊急手術が必要です。急な激しい痛みがある場合はすぐに受診してください。そのほか、精巣水瘤(陰嚢内に液体が溜まる)・鼠径ヘルニア(腸が鼠径部から飛び出す状態)なども小児泌尿器科で対応します。
尿路奇形とは、腎臓・尿管・膀胱・尿道の形態に生まれつきの異常がある状態の総称です。胎児期の超音波検査(出生前診断)や出生後の健診・発熱時の検査で発見されることがあります。代表的なものに水腎症(腎盂尿管移行部狭窄・尿管膀胱移行部狭窄などにより尿の流れが悪くなる状態)・膀胱尿管逆流症(尿が膀胱から尿管・腎臓に逆流する状態で尿路感染症や腎障害の原因になります)・重複腎盂尿管・尿道下裂(尿道の出口が正常な位置にない状態)などがあります。
尿路奇形は症状がない場合でも、腎機能への影響や尿路感染症の繰り返しにつながることがあります。定期的な超音波検査や尿検査を行いながら経過をみていくことが重要です。「出生前診断で尿路の異常を指摘された」「健診で腎臓が大きいと言われた」「発熱を繰り返している」「尿の出方がおかしい」などの場合はご相談ください。必要に応じて専門病院と連携して対応します。
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