男性にある尿路の臓器です。膀胱の付け根に、尿道を取り囲むように存在します。
若年では“クルミの大きさ”程度ですが、年齢を重ねると徐々に大きくなるひとがでてきます。機能としては、精液成分の一部である前立腺液を作っており、射精や排尿の調節を担っています。
(図)男性の骨盤内解剖
前立腺・陰茎・陰嚢・精巣の病気

男性にある尿路の臓器です。膀胱の付け根に、尿道を取り囲むように存在します。
若年では“クルミの大きさ”程度ですが、年齢を重ねると徐々に大きくなるひとがでてきます。機能としては、精液成分の一部である前立腺液を作っており、射精や排尿の調節を担っています。
(図)男性の骨盤内解剖
前立腺に慢性的な炎症が続くと生じる病気です。症状は多岐に渡り、下腹部や会陰部の違和感や痛みであったり、モヤモヤした感じだったりします。症状が一時的に改善しても、数か月や数年後に同様の症状に悩まされるのが多いです。
慢性前立腺炎は明確な原因は不明ですが、日々のストレスや骨盤の血流障害などが要因とも考えられています。若年から中年男性に比較的多くみられ、デスクワークなどで日常的に座りっぱなしなことが多い方が、かかり易いとされています。
悪寒をともなう38度を超えるような発熱とともに、排尿時痛や排尿障害がでる病気です。前立腺に細菌が悪さをする感染が原因で、抗生剤の治療が必要になります。重篤化することもあり、入院治療が必要になることもあります。
前立腺がんは、欧米に多いとされてきましたが、近年、日本でも生活様式の欧米化などにより増加しており、男性に発症するがんの第一位となっています。
早期には自覚症状は、ほとんどなく、採血で測定するPSA(前立腺特異的腫瘍マーカー)が上昇することで診断に至ることが多いです。進行すると骨やリンパ節に転移することがあります。前立腺がんを疑う場合や、リスクがある場合は、PSA検査をお薦めします。
年齢とともに前立腺が大きくなり、さまざまな症状をひき起こす病気です。
中高齢男性で、“おしっこが近い”、“おしっこの勢いがない”、“おしっこに時間がかかる”、“トイレまで間に合わない”、“おしっこが残ってる感じがする”などの症状は前立腺肥大症が原因の可能性があります。これらの症状は日常生活に影響をおよぼすため、専門医に相談することをお薦めします。
亀頭包皮炎とは、陰茎の先端(亀頭)や包皮に炎症が起こる病気です。赤みやかゆみ、痛みなどの症状が現れ、日常生活に不快感をもたらすことがあります。特に包茎の方や、陰部を清潔に保ちにくい環境にある方に多く見られます。
亀頭包皮炎は、誰にでも起こりうる身近な病気です。放置すると症状が悪化したり、パートナーへの感染につながることもあるため、早めの受診をおすすめします。
包茎とは、陰茎の先端(亀頭)が包皮に覆われていて、むき出しにならない、またはむきにくい状態をいいます。成長とともに自然にむけることもありますが、大人になっても包皮がかぶったままの場合は、衛生面や排尿・性機能に影響を及ぼすことがあります。
仮性包茎
普段は亀頭が包皮に覆われているが、手でむくことができる状態。多くの方がこのタイプで、必ずしも治療が必要とは限りません。
真性包茎
包皮の先が狭く、まったくむけない状態。炎症や排尿障害の原因になることがあります。
カントン包茎
無理にむいた際に包皮が元に戻らず、亀頭が締めつけられてしまう状態。緊急処置が必要になることもあります。
陰嚢水腫とは、精巣(睾丸)を包む膜の間に体液がたまって、陰嚢が腫れてくる状態をいいます。幼児期にできる陰嚢すい腫とは異なり成人にできる陰嚢すい腫は、お腹とつながっていない場合が多いです。
症状は、痛みをともなわずに陰嚢が徐々にふくらみます。診察とエコー検査で、腫れの中身が液体かどうかを確認します。精巣がんなどとの鑑別も大切です。成人の場合、自然に治ることは少なく、症状が気になる場合や再発を繰り返す場合には治療が必要です。
陰嚢すい腫は良性の病気で、命に関わることはほとんどありません。ただし、まれに他の病気が隠れていることもあるため、気になる腫れや違和感がある場合は、早めに泌尿器科を受診しましょう。
移動精巣とは、普段は陰嚢にある精巣が、体の動きや筋肉の反応によって一時的に、鼠径部や下腹部に移動してしまう状態です。特に小児期の男の子に多く見られ、成長とともに自然に改善することが多いです。
移動精巣は基本的に心配のいらない状態ですが、まれに停留精巣と区別がつきにくいこともあります。正確な診断のためには、泌尿器科での診察が大切です。
精索静脈瘤とは、精巣(睾丸)につながる静脈がこぶのようにふくらんでしまう病気です。特に左側に多く見られ、思春期以降の男性に比較的よくみられる疾患です。静脈の中にある血液の逆流を防ぐ弁がうまく働かなくなることで、血液がたまり、静脈が拡張してしまいます。見た目の変化や違和感、不妊の原因として見つかることもあります。
精巣がんは、男性の精巣(睾丸)にできるがんで、比較的まれな病気ですが、20〜40代の若い男性に多く見られるのが特徴です。早期に発見し、適切な治療を受けることで、高い確率で完治が期待できる病気です。
主な症状としては、精巣のしこり、腫れ、違和感などがあります。月に1回程度、入浴時などにご自身で精巣を触ってみる「セルフチェック」も早期発見に役立ちます。精巣がんは、早期に発見すれば治療成績の良いがんです。「若いから大丈夫」と思わず、少しでも気になることがあれば、お気軽に当院までご相談ください。
尿道とつながっている精巣(睾丸)のまわりにある精巣上体に、尿路から逆流した細菌が感染する病気です。陰嚢に痛みをともないながら腫れ、38度をこえる熱がでたりします。原因は、若年者では性感染症で発症したり、中高年者では前立腺肥大症などの排尿障害であったりします。
治療は細菌に対する抗生剤になりますが、重篤化した場合は入院治療が必要になることもあります。
左右の精巣(睾丸)は、それぞれ血管、精管が含まれた精索という組織で尿路とつながっています。精索は陰嚢から下腹部を経由して骨盤内に入っていきます。精巣捻転症は精巣の固定がゆるく、精巣、精索が回転し、血管がしめつけられ血流障害をおこす病気です。
特に思春期の青少年に多くみられ、特徴的には就寝中に突然の激しい陰嚢部痛が生じます。ほとんどの場合、回転をもどして固定する手術が必要となります。発症から6~12時間以内に対応しないと、血流障害をおこした精巣が壊死してしまうことがあります。
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